理論食物学
皆様は「理論物理学」という言葉は聞いたことはあるかもしれませんが、「理論食物学」と言う言葉は、恐らく聞いたことがないと思います。私も調べましたが、見当たりません。多分、無いか、あっても一般的ではないようです。この「理論食物学」と言う言葉は、その言葉・分野が、あって欲しいということで、私がこの、粋な女のダイエットの中で、勝手に使っています。
ここで、「物理学」と、「食物学」について私が思うことを述べたいと思います。
物理学で世界的に有名な人を何人か羅列しましょう。
アルキメデス(イタリア)
ガリレオ・ガリレイ(イタリア)
アイザック・ニュートン(イギリス)
アルベルト・アインシュタイン(ドイツ)
何をしたかはわからないまでも、皆様も聞いたことはある名前だと思われます。
次に、「食物学」で世界的に有名な人を何人か羅列しましょうか。
……………………いないですね。私にも全く分かりません。
物理学は、人類にとって非常に大切な事は明らかですが、食物学も、人間の命に直結している予防医学も含んでいることもあり、物理学にも負けず劣らず大切な事だと私は思っています。それなのに、相当軽んじられている、あるいは全く無視されていると思います。
昔は「男はメシのことは女に任してごちゃごちゃ言わず、さっさとメシを食って仕事をしろ」みたいな風潮もあったかもしれませんし、今でもあるかもしれません。食事の用意は、価値ある仕事とは見なされていないのかもしれません。
私の趣味のひとつに「宇宙」がありますが、望遠鏡の発明から始まって、138億年前のビッグバン・ダークマター・ダークエネルギーの考察等、そのダイナミックさに、心底感心し、その研究者に最大限の敬意を払うばかりです。
翻ってそれと同じ眼で「食物学」を見ると、逆に、その杜撰さには、あきれるばかりです。私は、ダイエットの理論と、その実践には絶対の自信を持ってはいますが、残念ながら、その多くは既成の疫学からくるもので、本当の基礎理論としては非常に脆弱です。ほぼ、何もありません。
「食物学」の世界は、勉強・研究が全く足りず、「宇宙」の基礎理論の内容の深さ・充実さと比べると、全く比較にもなり得ません。1,000分の1、10,000分の1、あるいはそれ以下というような感じです。
何が足りないかというと、何もかもが全然足りないというのが私の意見ですが、私が気付いた範囲でちょっとだけ指摘したいと思います。
・食と健康の関連性の考察がまったく確立していない。
・カロリーの概念が脆弱
・空腹でお腹が「グー」となるの理由、お腹が空く機序、意味が不明
・不食、微食で生きている人の存在の科学的解明がない。
・人間にとっての最適な食の種類、量の答えが、全く出ていない。
・食品添加物の危険性が、全く語られていない、あるいは過少にしか語られていない。
・薬の副作用の長期的危険性が語られていない。
・サプリメントの危険性が明らかになっていない。
・BMI22の根拠が不明、脆弱である
・食に対する教育の不足
・食に対する学校、研究施設の不足
・知識人と言われる人でも、食に対する最低限の知識の希薄
・食の遺伝子レベルでの考察がされていない。
上記のように足りないものだらけです。
食は、もとより個々人に対して規制、強制するものではありません。しかし、食に対する最低限の正しい基礎知識を個々人が習得し、その上での個々人の食事の選択の自由だと思います。全く基礎知識のない中での食の自由は、健康に危険極まりなく、本人はもとより、家族等の不幸の可能性も高くなります。全くの無知です。無知は良くありません。
私も、このダイエットの仕事を通じて、皆様の正しい食の基礎知識の習得に少しでも寄与したいと考えております。
(このコンテンツは、順次作成・更新中です。最終アップデート日:2024.4.10)