腹八分

 

 先のコンテンツの総論でダイエットの最大の敵は食品添加物で、強い味方は玄米・腹八分です。」と述べました。

それ以外でもその他として、ダイエットへのアプローチは沢山あります。ここでは、「腹八分の食事」と「その他」について書きます。 

 これらを実行すればお腹が空かない中で自然とほぼ痩せます。ほぼ十分に痩せます。そしてその方に適した体型、恐らくBMI22前後あるいはその方の20歳ぐらいの時の体重に近くなると思われ、そこを取り敢えずの目標・基準としても良いかもしれません。

 そして、この「粋な女のダイエット」をし、成長する中で、最終的には、「粋な女」である自分を俯瞰しての自分の判断の体重で良いでしょう。

 そして、本当の、「小股の切れ上がったいい女」になって頂きたいと思っています。遠慮することはありません。

 

 

 腹八分の食事

 

食事は、お腹の空かないレベルで、腹八分目の食事をするのが良いでしょう。

 基本的にはこれだけです。

 

腹八分と言っても分かりずらいですが、感覚的な表現で言えば「もう少し食べられるし、もっと食べたいような気もしないでもないけれど、ダイエットもしていることだし、まあこのぐらいしておきましょうか」ぐらいの感覚で良いでしょう。

 

玄米、全粒粉、野菜、海藻、果物を優先摂取すると栄養十分なので、身体が満足し、お腹が空きにくくなります。すると、同じ腹八分の腹具合でも、その絶対量がぐんと少なくなり当然摂取カロリーも少なくなり、その分痩せます。特にこの食事に多く含まれる食物繊維は腸内フローラの恒常性やダイエットに良いと言われています。そして、身体が活性化して基礎代謝も上がり、ひょっとして体温も上がり、より痩せるかもしれません。

玄米を食べるか、白米を食べるかで、必要なカロリーは全然違います。

 

この腹八分の腹具合がどんどん進化し、同じ腹八分でも、その絶対量が少しずつ少なくなります。スタート時の腹八分と、正しい食をしながらの半年後、一年後の腹八分ではだいぶ違います。人によっては、食事の絶対量が従前の半分近くに減る人も多いでしょう。痩せないわけがありません。

 

小食について

ここで、ダイエットからは一歩足を踏み出す部分もありますが、大分関連性もありますので、ここで、「小食」についても述べさせて頂きます。

 

 現在、十分に痩せていて、別にこれ以上痩せる必要がない、という方でもこれを読んでいただいて、健康の為、この、粋な女のダイエットを実践して頂くのも良いかもしれません。

太っている方は正しい食を摂っていない場合が多いですが、逆に痩せているので正しい食を摂っているとは、全く言えません。

痩せている人も、もともと太らない体質なだけの場合も多いでしょう。正しい食を摂って痩せているのなら良いでしょうが、偏食しての、あるいは食べ過ぎているのに痩せているのも良くありません。

 

小食についてもいろいろな説がありますが、ここでは、石原結實著『「食べない」健康法』及びルイジ・コルナロ著 無病法 極少食の威力」等を参考として、そこに私の考えを大胆に加え考察しています。

 

人類はその700万年の歴史の中で、その多くは飢餓との戦いでした。

 それ故人間の身体は、遺伝子レベルで飢餓にはしぶとく耐えられるようになっています。倹約(節約)遺伝子がそれのひとつで、飢餓にそなえ脂肪をため込むことが出来、また、少しの食料でも生き延びることが出来るようにと、本来はありがたい優秀な遺伝子です。

 ところが飽食の時代ともいわれる現代では、本来は生き残るために優秀な遺伝子が、食べ過ぎの為、逆に肥満を招き、不健康にもなりやすく、逆に有害な遺伝子としてもカウントされるようになってきました。

 飽食の歴史はせいぜいこの50年ぐらいの出来事で、たったこれだけの期間では、人間を守る遺伝子はその変化にまったく追いつけません。

  その一つの表れ、証拠が死亡原因と私は見ています。

例えば、日本男性の生涯癌罹患リスクは国立がん研究センターの調査では2017年で65.5%となっていますし、また2020年の男性の癌の死亡率は27.6%です。みな、苦しんでいます。癌以外でも、心疾患、脳血管疾患等でたくさん苦しんでいます。

そして認知症もOECDによると、日本人の認知症有病率は先進国35か国の中で最も高い数値です。

人間は本来老衰で静かに穏やかにその生を全うすべきものでそれが当たり前の事であり、この数字を私は少し異常だと捉えています。

癌、その他の病気が多い原因は、何といっても平均寿命が延びた事が一番だと思われます。従前は平均寿命が短く、癌等病気になる前に死亡していたからでしょう。しかしそれだけが原因ではなく、恐らく、食べ過ぎも健康を害し、その原因のひとつなのは間違いありません。

 

 ここで、食べ過ぎが何故健康に悪いかを述べましょう。

 人間が食すれば必ず老廃物が出ます。そうしたものは基本的には便、尿、汗、においなどで体外に出ますが、一部は一時的に、身体に取り残されます。便秘もその一つでしょう。

 人間に、脂肪は当然必要ですが、過度に余分な脂肪は広い意味で余計な老廃物という見方を私はしております。その老廃物が、長期にわたり、人間に取り残されます。正しい食であればもともと女性で800キロカロリーぐらいの摂取でも大丈夫なように身体が出来ているのに、その倍以上を長年にわたり過剰摂取すれば内臓も疲れるだろうし、身体の疲労の負担が蓄積し、また身体に取り残される老廃物は非常に多くなります。それらが蓄積され人間の身体にいろいろ悪いいたずらをします。身体中に炎症を起こし、いろいろな病気を招いたり、自然治癒力・自己免疫力を低下させます。

 また、血液と血管に関してのイメージの話ですが、十分に食べ、食べ過ぎて血液も栄養たっぷりになって良いように思えても、その血液は粘稠性があり、毛細血管の奥までは届きにくいです。逆に、小食で適度な濃度の健康的な血液は毛細血管の奥まで届きやすく、結果として、小食の方が、栄養を十分に身体の奥まで供給できるのではと思います。

  従って、必要な栄養は十分に担保しつつ、出来るだけ小食にするのが身体に良いという理屈です。

  

  小食のやり方を紹介しましょう。当、粋な女のダイエットとほぼ同じですが、それより軽くしても良いし、よりハードでも結構です。しかし空腹を我慢しての食べ方は全く必要ありません。

ご自分で、まあまあお腹が納得できるギリギリの範囲でしっかりと食事をして下さい。勿論、つぎの食事までお腹が減らないようにと、大目に食べるのも良くありません。

ギリギリの食事をすると、時には次の食事までにお腹が空く場合も多いでしょう。そうしたことを前提に、予めおやつを準備しておきましょう。1番良いのは玄米です。例えば小さな玄米のおにぎりを冷凍で準備しておきレンジで温めて食べる、というやり方はとても良いでしょう。バナナ等果物・ナッツ・干し芋・焼き芋・栗・落花生も良いですね。ケーキ・お菓子・ドーナッツなどは全くダメ、論外です。果物の缶詰・ドライフルーツもダメです。

しかし、ケーキ・お菓子・ドーナッツなどを間食で食事の不足分として食べるのは全くダメですが、3時のおやつ等として適宜楽しんで食べるのは必ずしも悪いわけではありません。 

人間は、健康の為に生きているわけではありません。健康と、日々の食の楽しみとのバランス、妥協点みたいなものは、ご自分で見つけて頂くしかありません。

 

太っている方は、小食による変化は体重でわかりますが、もともと痩せている方のこうした中での確認方法を申し上げます。

それは、皆様の体調がどうなるかです。お通じ、肌の艶、風邪をひく頻度、爽快感、気力、その他の体調等、ご自分の身体である程度わかるかと思います。そして、定期健康診断等の際の検査数値で検証、確認して戴きたいです。