食の一定の法則性

 ダイエットと健康の食は殆ど同じものだというのが、当、粋な女のダイエットの考え方ですが、そのことに一寸触れたいと思います。

 私は、自分の糖尿病と高血圧を何とかしようと食の勉強をし、そこからダイエットに入り、そして脳梗塞になり、その再発防止の食を勉強したら、どうもその3つが殆ど同じ、ということに気が付きました。そしてそれを体系化してまとめました。

 そのやり方が、当、粋な女のダイエットのやり方です。

 ここでは特別に健康食を表に出した方が座りが良いのでそうしますが、ダイエット食として読み替えて頂いても結構です。

 

 前述のコンテンツで理論・理屈を述べましたが、違った切り口で、総括的に述べさせていただきます。従って重複するところもありますが、ご容赦願います。

 

 健康に良い食の一定の法則性

 健康に良い食べものの傾向として、ある程度一定の法則性があります。勿論例外も沢山ありますが十分参考になります。

 

1 食品添加物を徹底的に避ける。

 食品添加物はそれなりの必要性がありますが、健康に悪いのは明らかです。ダイエットにも、健康にも相当悪い、というのが当、粋な女のダイエットの考え方です。

 できる範囲で可能なものは、食費添加物を徹底的に排除しましょう。

 

2 その食べ物が、植物か、動物・魚介類か、では植物が良い。

 植物は人類のその長い歴史の中で多く食べてきたもので、安全で健康に悪いわけがありません。特に植物繊維が入っていることがダイエットに良いと思われます。

 

 しかし人類の長い歴史を見ると間違いなく動物、魚介類も食べていました。長い間というのは何百万年という単位で、そうすると、遺伝子レベルで身体が、その食べ物に適応するようになります。

 

 ライオンや豹などは肉しか食べません。逆にゴリラは植物の葉や茎や種、果物等を食べ、肉は食べません。従って、肉は良いか悪いかは、肉の栄養素の絶対性ではなく、それを食べる種によって違います。肉はライオンや豹などには良いですが、ゴリラには悪いです。人間は雑食動物です。だから人間にとって何が良い食かは、とても複雑になっており、我々が食べている、肉、野菜、海藻、果物をその絶対的な栄養素だけで捉える考え方は間違っているのではないかというのが、当、粋な女のダイエットの考え方です。

 

 冒険家の故植村直己氏を御存じでしょうか?

 彼の著作も大部読みましたが、グリーンランドで生活している時は、現地の人と同じものを食べていました。エスキモー人はアザラシ、魚のオヒョウ、たまにクジラの肉を生で口が血で真っ赤になりながら、あるいは凍らせて食べていました。焼いて、塩・胡椒や焼き肉のたれで食べたりはしません。そして野菜や果物は初めから存在しません。

 それで健康なのですから、玄米全粒粉、野菜、海藻、果物は良いが、肉等はあまり良くない、の当、粋な女のダイエットの考え方はその通りではあるものの、傾向としてはそうした面は確実にあるものの、それだけに絶対的に左右されるものではないという考え方です。

 食の多様性も尊重されるべきで、肉・魚を控え気味に食べる事は必ずしも悪いことではない、というスタンスです。

 

3 その食べ物が、もともとのそのままのを、全部食べるのが良く、一部だけ食べたり、一部だけ集めて凝縮したり、加工して食べるのは良くない。

 例えば、コメは、玄米なら良いのですが、糠層を削って白米にすると、途端に悪くなります。

 大根、人参はできれば葉も食べたほうが良いです。(農薬の問題もありますが) 

 肉も特定の部位だけでなく、皮も含めて多くの部位を食べたほうが良いです。

 魚も身だけでなく、シラウオのようにまるごと食べたり、可能なものは、小さな骨も、皮も食べたほうが良いです。

  果物と果物の缶詰は、全く別物です。果物は良いですが、缶詰はダメです。ドライフルーツも駄目です。

 魚は、まあまあの食材ですが、蒲鉾にするとよくないです。

 肉も、ハム・ソーセージにすると悪くなります。

  生乳と牛乳は全く別物です。生乳を加熱処理等をして牛乳になりますが、その加熱処理により、何かしらの大切な栄養を失い、牛乳カゼインが腸を傷つけ、癌のもとになります。生乳なら多分良いのでしょうが、今は食品衛生法で生乳を飲むことは禁じられており、現実としては我々は牛乳しか飲めません。牛乳は駄目です。牛乳からつくるチーズやバターも駄目です。そんなことは無いとの異論も乳製品のメーカーを中心としてあるでしょう。少なくとも、議論の余地はあります。

 豆乳も大豆を加工したものですが、まあまあの食品ですが無調整の豆乳にしましょう。

 豆乳と牛乳の健康度の差は歴然としています。牛乳を止め、豆乳にしましょう。

 

4 調味料は最小限にする。

 サトウキビや、サトウダイコンはそのままなら良いのですが、それらを凝縮しているので砂糖は駄目です。

 砂糖は虫歯、糖尿病、高血圧、脳卒中、心臓病、認知症等に悪く万病のもと、と言って良いでしょう。

 塩は、塩がもともと動物や植物に入っている分を食べるには良いのでしょうが、塩として凝縮しているので駄目です。塩がたくさん入っている醤油、味噌も駄目です。

 塩も、高血圧、脳卒中、心臓病、認知症等に悪いです。塩も万病のもと、と言って良いでしょう。

   食品添加物がたくさん入っている調味料は、特に悪いです。

   一方、食事で、塩も、砂糖もその他の調味料も使わないということは、料理としてほぼ存在しえません。

 従って塩も、砂糖もその他の調味料も身体に悪いということを充分に理解したうえで、どこかに妥協点を見つけて、なるべく少なくこれらをを使うことが大切です。

 また、味噌は身体に良いので、みそ汁は全部飲み干しなさい、は完全に間違いです。塩が大量に入っているからです。汁はみそ汁に限らず、そば、うどん、ラーメン、スープその他、出来るだけ残してください。

 こうした汁物は間違いなく栄養のエキスが凝縮され栄養面では大変良いものです。しかし、一方で、食品添加物も凝縮されていますし、野菜等の煮汁には残留農薬が溶け込んでいます。良いものと悪いものが混在しても、悪いものの影響がそのまま残ります。そして良いものであっても、悪いものの毒消しにはなりません。

 なお、減塩醤油、減塩味噌、カロリー半分マヨネーズ等がありますが、これらはもっと駄目です。包装紙の裏にある原料を見てください。塩、カロリーを少なくした分、訳のわからない食品添加物が沢山入っているはずです。塩も悪いですが、添加物はその何倍も何倍も悪いです。

 食品メーカーは、減塩味噌が身体に良い、なんて一言も言っていません。何故ならそんな事実はないからです。消費者は、塩が身体に悪いから減塩味噌は身体にきっと良いだろうと勝手に思っただけで、メーカーは製品が健康に良かろうが悪かろうが、売れれば良い、というスタンスのものが一部あります。一部というのは全部ではないという意味で、全部に近いかもしれません。

 中には、本当に実直な良いメーカーも無いわけではないです。消費者は、そうしたメーカーを見つける眼を持たなければなりません。

 味噌・醤油は使わざるを得ません。出来るだけ、添加物の少なく、品質のいいものを使いましょう。

 油も、原料としての大豆、菜種、ひまわり、綿、ピーナッツ、ゴマ、ヤシ、オリーブ等がありますが、原料としてそのまま食べるのは良いでしょが、それらを集めて、凝縮して油になると、少し悪さをします。そして添加物を入れたものは格段に悪くなります。添加物の有無をは製品ごとに違います。オリーブオイルは殆どそのままで、とても良いものが多いのですが、中には食品添加物が入っているオリーブオイルもあるようです。また、てんぷら油の中に、乳化剤は危険な食品添加物ですが、それがわかりにくい形で天ぷら油の中に入っている場合もあります。

 食品添加物の安全性は、一応は厚生労働省が眼を光らせてチェックしてはいます。安全だと言っています。

 しかし、私は、直感的な話ですが、食品添加物を1日20gも摂取して、それが身体に害がないとはとてもとても考えられません。現段階では食品添加物の歴史も浅く、その害を証拠立ててまだ見つけられない、というところが本当のところだと思います。

  

5 食べ過ぎは良くない

 人類の700万年の歴史を見ると、その多くは飢餓との戦いでした。身体は飢餓を想定して、それに耐えられるように出来ています。恐らくは、飢餓に備えて、脂肪としてある程度身体に蓄えられるようにできていると思われます。

 しかし、良い食を摂れば、だいたい女子で1日800キロカロリーぐらいがちょうど良いという説もあり、女子で1日2000キロカロリーを摂る方も大勢いて、そうした2倍以上も摂る方はやはりどこかに歪が出て、健康を害するものと思われます。

 食べ過ぎは良くないのは明らかです。

 

6 まとめ

  玄米、全粒粉、野菜、海藻、果物は良いが、肉、魚等はあまり良くない、の当、粋な女のダイエットの考え方を一寸違った視点から考察しましょう。また、この考え方は、当、粋な女のダイエットのオリジナルなものです。完璧ではないかもしれませんが、方向性としては、とても良いものと思っています。

 

 先ず、何かを食べる時、多くは食物繊維の有無を考慮します。そしてそれにプラスして、調味料を考慮することが必要です。

 肉を食べる際、馬刺し、牛刺し等、一部例外はあるものの、多くは調理して食べます。スーパーで肉を買って、それをむしゃむしゃとそのまま食べる事はあり得ません。また、煮ても焼いても必ず味付けします。そうしないと食べられません。

 一方、玄米、果物はそのまま食べられます。調味料は必要ありません。

 野菜、海藻は調味料の使用量、使用割合は肉、魚より全体として少ないのではないでしょうか。素材も食物繊維が入っているので肉、魚より良いです。

 その他の理由もありますが、多くは、食物繊維の有無、調味料使用の多寡から健康に良い食は順位づけられます。

 

 こうした中で、良い食事をすると、代謝が良くなり、良い身体がつくられます。健康体に近づきます。肥満体を、病気とみて、自然治癒力が働き、ダイエットにもなり、健康な体になる、という考え方です。

 

 ここでの自然治癒力は、身体の脂肪を病気、あるいは異物ととらえ、その脂肪を分解する、との仮説です。また、むくみとなって体内にあった水分を排出します。

 もともと自然治癒力はいろいろな定義、例えば「人間が生まれながらに持っている病に打ち勝つ力」と言うのもありますが、そのメカニズムを科学的に分析するのは難しいのです。例えば、ストレスで自然治癒力が大幅に低下したり、逆にとても良いことがあれば、自然治癒力が大幅に向上するのはわかっていますが、それを科学的に説明するのは難しいです。ましてや、具体的に数字を挙げて検証するのは、現段階では不可能です。

 

 肥満に対する自然治癒力は、余計な脂肪を分解する、との仮説はそうした一面もあるかもしれません。正しい食を摂ると余ったカロリーは、基本的には大便等として排出されますが、脂肪になるのではなく、からだの活性化のエネルギー、例えば、体温の上昇等に使われる場合もあるのでしょう。しかしこの辺になると、私の手に負えない部分もありこれ以上の細かい分析は難しいです。

  巷、言われるような、太るのは消費カロリーより、摂取カロリーが多いからだ、と言うのは、そうした面は当然あるものの、それだけではないはずです。

 

  身体に良いものを食べれば、代謝が良くなり痩せます。

 

そうした事も間違いなくあります。